これまでの流れ、実績
建設省建築研究所が開発し、1996年につくば市で第1号が完成した。このため、つくば方式と呼ばれる。これまで13棟が完成し、約150戸が供給されている。コーポラティブ方式が大部分で、建売りは1例のみである。
入居者または住人の特徴
大半は普通の核家族である。その中に、自由設計できる良さを生かして、車椅子利用者や音楽家の住人もみられる。また、土地が定期借地権であるため、建物を子どもに相続させようとする意識は低く、所有にこだわらない人々が中心となっている。戸数は小規模で5戸から20戸程度。
立地の特徴
地価が高い立地であると価格が割安になり成立しやすい。首都圏、関西圏などの大都市圏が中心である。
建設の目的やテーマ
地主の賛同がないと実現しないことから、地主側の土地活用が最初の目的となる。特に、地主が緑地を保存しようとする要望をもつ場合は、その目的に賛同する人々を集めつつ住宅価格を安くできるため、スケルトン定借が適している。環境共生住宅、古い建物の再生例が登場し注目されている。
建物の特徴
大部分が1棟共同住宅である。今後は、連棟住宅の形も登場予定である。
所有や権利の特徴
大部分が1棟共同住宅である。今後は、連棟住宅の形も登場予定である。
事業者または企画者の特徴
企画者(コーディネーター)は民間の小組織(コンサルタントや建築事務所など)が多い。定期借地権を応用した契約と、SI住宅による自由設計の両方の知識が必要になるため、設計者とコーディネータが分業することが望ましい。
リンク先
http://www.skeleton.gr.jp/
左:小石川アパートメントハウス
右:メソードつくばI(つくば方式1号)
