これまでの流れ、実績
1970年代に自然発生し、年間200戸~500戸程度が建設されてきた。現在の累積戸数は約10,000戸。一時は住宅都市整備公団や住宅供給公社も建設したが、現在は民間コーディネーターの企画が中心。
入居者または住人の特徴
大半は普通の核家族が中心となる共同住宅であるが、少数例として、(1)高齢者中心(2)同じ企業の社員中心(3)子育て中の家族中心(4)同じ趣味の仲間中心、などがある。住宅にこだわりを持つ人の割合は高い。戸数は小規模で民間プロジェクトでは5戸か40戸、平均15戸程度。公的機関プロジェクト(現在はほとんどなし)では平均40戸程度。
立地の特徴
首都圏、関西圏、中部圏などの大都市圏で95%を占め地方都市には少ない。都心型、近郊型、郊外型あり。
暮らしの特徴
全員が顔見知りなので連帯のある良好なコミュニティとして暮らしている所が多い。住民の交流会やイベントもよく行われる。管理は自主管理で一部を委託する形が多い。
建設の目的やテーマ
当初は実費でつくりたいとか、近隣関係がいいとか、自由設計がしたいとかが目的だったが、最近はテーマのあるプロジェクトも多い。例えば、エコで健康な生活をしたい、中高年で助け合って暮らしたい、ペットと暮らしたい、菜園つきの生活をしたい、など。
建物の特徴
大部分が1棟共同住宅であるが、戸建住宅団地、連棟住宅の形のものもある。
所有や権利の特徴
土地付きの区分所有共同住宅がほとんどである。土地が定期借地の例もある(つくば方式を参照)。戸建の場合は戸別の所有
事業者または企画者の特徴
企画者(コーディネーター)は民間の小組織(建築事務所など)が多い。過去には住宅都市整備公団や住宅供給公社が企画して実施したものがある。民間の大きなデベロッパーはほとんど手がけないが、最近小規模なデベロッパーが実施する例がある。

