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グループリビング・グループハウス

概要

高齢者等が、比較的低廉な料金で、地域でお互いの自主性を尊重した共同生活を営むことにより、生涯自己実現を図りつつ健やかに老いることを目的とする小規模在宅型の共同住宅。基本的に賃貸住宅。特徴として、(1)高齢者が安心居住できる生活支援サービス等の提供の仕組みがある。(2)個人の尊厳を尊重した居住者相互のコミュニティがある。(3)NPO等のコミュニティビジネスとして運営されているので、低廉な利用料金で、収支や活動の透明性が確保されている。等の長所がある。呼称は、「グループリビング」「グループハウス」があり、統一されていない。施設整備支援を活用したハウスは「グループリビング」としている。

これまでの流れ、実績

高齢化がクローズアップされてきた2000年前後を中心に、自然発生的に建設されてきた。その以前から運営されている例も少数あるが、大半は介護保険施行後の開設である。平成17年度より日本自転車振興会(現JKA)の施設整備費補助支援が開始され、該当施設は全国に10箇所(100戸弱)となる。グループハウスさくら、グループリビングCOCO湘南台は、各所在地の市より1~2年間、介護予防の取組みとして認定され運営費補助の支援を受けている。

入居者または住人の特徴

高齢者世帯向け共同住宅で、大半は単身女性の年金生活者である。 規模は、5戸から15戸程度が殆どである。

暮らしの特徴

全員が顔見知りで開設趣旨に賛同して入居しているので、連帯のある良好なコミュニティとして暮らしている。地域を巻き込んだ交流会やイベントも、ハウスの状況により多彩に開催されている。居住者による共同運営型とNPO等の非営利法人が運営している例、共同調理、共同浴室を備えている例等、生活の共同性の範囲は事業者により多様である。

建物の特徴

平屋~3階建ての1棟の共同住宅が殆どである。25~40㎡程度の個室と共用の玄関、厨房、食堂兼リビング等を備えている。全館バリアフリーで、緊急通報システムや(2階建てでも)エレベーターを設置している例が殆どである。

所有や権利の特徴

賃貸住宅である。

事業者の特徴

事業者は、民間の非営利組織(NPO法人、社会福祉法人)が多い。最近はハウジングメーカーが手がけた事例も出現している。

リンク先

NPO COCO湘南
http://www.cocoshonan.org/
シャロームつきみ野(NPOシニアネットワークさがみ)
http://members.jcom.home.ne.jp/0442396701/