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エコヴィレッジ

概要

持続可能な生活をするために集まって住む形を「エコヴィレッジ」と総称することが多い。明確に定義されているわけではないが以下のようないくつかの特徴が見られる。
①食の生産活動:農園や菜園を持ち、自然農法などで食の自給を志向する。海外例ではヤギ、牛、ニワトリ、豚などの家畜を飼育するものもある。
②エコな暮らし:できるだけ自然エネルギーやバイオマスエネルギーを使い、省エネをはかる、廃棄物をなるべく出さない、車をなるべく使わない、天然材で建物をつくる、など環境に配慮して暮らす。
③生態系の保全:既存の地形をできるだけ変えない、既存の生態系を保全し、必要であれば緑化や水辺を整備するなどして生物多様性の増進をはかる。
④住民総意による運営:ヴィレッジの運営方針や暮らしのルールは住民が話し合い、全員が納得行く形で決定され、自主的に管理運営される。 世界的に見ると現在約15,000のエコヴィレッジがあるといわれるが、先進諸国にも発展途上国にもさまざまな形で存在し広がりつつある。それらをつなぐ世界的組織としてGEN(Global Ecovillage Network)があり連携をたもっている。地球環境が大きな問題となっている現在、持続的生活を志向するエコヴィレッジも注目を浴びつつある。

日本のエコヴィレッジ

残念ながら日本には海外に見られるような広い敷地に農園や畜舎と住居が混在するようなエコヴィレッジはまだほとんどない。しかし、小規模ながらエコヴィレッジをめざすプロジェクトは増えつつある。大きく分ければ、広い敷地に接地型(戸建など)の住宅を中心とするカントリー型エコヴィレッジと都市部に作られるアーバンエコヴィレッジがあり、前者は食産活動が中心になりやすく、後者はエコ暮らしが中心になりやすい。現在事例としては以下のようなものが挙げられる。
①コーポラティブ方式でつくられた集合住宅型アーバンエコヴィレッジ ・エコヴィレッジ経堂「経堂の杜」(世田谷区) エコヴィレッジ日野「きなりの家」(日野市 ・エコヴィレッジ鶴川「きのかの家」(町田市) ・山王エコヴィレッジ「風の杜」(文京区) など
②戸建住宅団地のエコヴィレッジ ・小舟木エコ村(近江八幡市で建設中)
③カントリー型の中高年向けエコヴィレッジ ・友だち村(静岡県伊豆市)
④公共賃貸住宅のエコヴィレッジ ・深沢環境共生住宅(世田谷区)
⑤農園を中心とする共同体エコヴィレッジ ・木の花ファミリー(静岡県富士宮市)

リンク先

・NPO 全国コープ住宅推進協議会 http://coopkyo.gr.jp
・小舟木エコ村  http://www.g-project.net  
・木の花ファミリー http://www.konohana-family.org/  
・エコヴィレッジジャパンネット  http://www.ecovillage-japan.net