特徴
マンションやアパートの集合住宅の一室を借りて、一つの住戸に血縁関係のない人々が同居をする住まい。個室があり、1室に複数名で居住している場合も稀にみられる。LDKや風呂、トイレなどを共同利用する。規模は多くても5室程度である。公的機関としては都市再生機構が平成16年10月より、「ハウスシェアリング制度」を導入し、ファミリー世帯向けの住戸を単身者らに賃貸している。
入居者または住人の特徴
シェア居住者は女性が男性より多く、同様に年齢は20歳代が最も多く、次いで30歳代となっている。また、定職と呼べる職業に就く居住者が多く、次いでパート・アルバイトであり、学生や無職の居住者は少ない。このようにシェア居住者は必ずしも、収入不安定層ばかりではない。
居住期間の特徴
居住期間は1年未満の居住者が多数であるが、一方で2年以上の居住者も1割強おり、ホテル的短期滞在利用と一般賃貸住宅的利用者が混在している。
入居理由の特徴
入居理由は「経済性」>都心という「立地」>共同生活による「楽しさ」の順である。また、入居当初は経済性を求めてシェア居住を選択した人が、実際に住んでみると「人間どうしの触れ合いのよさ」を評価している場合も多い。安心感については、男性より女性の方が多く求めている。
ルームシェアが注目されている理由
(1)敷金・礼金がなくデポジット制による経済性 (2)ホームページでの入居者募集により不動産探しなどの無駄な時間の節約 (3)1ヵ月からの契約期間により自分のライフスタイルによって多様な住まいの経験が可能 (4)家具や家電類などの備品があることによる合理性(主にゲストハウスの場合に該当) (5)交通アクセスがよい都心立地によって通勤や通学などへの利便性 (6)共同生活による防犯面などにおける安心感 (7)共同生活の楽しさなどのメリットから、シェア居住は経済性と合理的な都心居住を求める単身者に人気がある。
建物の特徴
戸建て住宅、マンション
所有や権利の特徴
賃貸


